城崎温泉外湯めぐり
京都・兵庫に行きました、その10。
源泉かけ流しがもてはやされ、そうでないと温泉にあらず、という風潮がありました。今も一時ほどではないにしても、そう思っている人は多いでしょう。私もそうです。しかし、ただ温泉に浸かるだけで源泉かけ流しかどうか判断できる人はそう居ないと思います。私もそうです。
源泉かけ流し原理主義の人は城崎温泉をやり玉に挙げています。それは、この温泉地が行っている温泉集中配湯管理のため、つまり、7つの外湯それぞれが異なる泉質なのに、これ以外の源泉も含めすべてを一カ所に集めてブレンドし、外湯や宿に送っているためです。
昔、温泉宿に内湯はありませんでした。しかし、宿は欲しがります。どんどん作ると資源の枯渇という事態になりかねません。その解決策の一つが城崎方式です。宿の内湯は大きくしない、という取り決めもあるそうです。これは合理的なやり方と言えるかもしれません。難しい問題です。
というわけで、城崎では外湯めぐりが推奨され、多くの人が浴衣を着て下駄を履きカランコロンと楽しんでします。なかなか風情があります。
鴻の湯。一番外れにあり、趣がある割には人が少ないというので行ってみました。奇跡的に人が居なかったので、露天の写真。
城崎温泉を流れる、大谿川。この上流にあたりが、「城崎にて」で誤ってイモリを殺してしまったところでしょう。
向井去来の句碑。「湯の山やあけゆく松の花くもり」
文学碑がたくさんあるようです。
外湯めぐり、気に入りました。また訪問したいと思います。
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